先日、社内のオンライン研修で仕事の中で体験した「感動エピソード」を各職場ごとに発表をしてもらいました。この研修は職場で5S活動の定着を図る研修のカリキュラムの一環で行ったものですが、「何故、感動エピソード??」と思われる方も多いと思います。そもそも5S活動はただ職場をキレイにするということだけでなく、「真の問題解決や業務改善の力」を養うことを目的にしています。やらされてやる、その場しのぎでやる、というレベルではその力は養われません。自分たちの意思で真剣に取り組み、徹底してやってこそ、仕事の実力が身に付き、そして真剣に取り組む中で充実感や感動が生まれます。つまり5S活動が高いレベルで徹底されている職場では、仕事の中で感動が生まれるというわけです。スポーツもそうですよね、真剣にやるから感動する。これは万物共通の原理です。
さて、個々の発表の詳細は割愛しますが、発表を通じて感じたことを記していこうと思います。まず感じたのは、うちの社員さんはほんと真面目に誠実にお客様のことを想い仕事をしてくれているということ。今回、お客様との接点の中からの感動体験、または仲間とのチームワークからの感動体験など、たくさんの感動が普段の職場の中にあることが伝わってきました。
実は、普段社長である私に報告があがってくるのは、大抵、解決しなければならないクレームや事故などのバッドニュースです。しかし、私は「社員さんが頑張っている良い話こそ、たくさん聞きたい!」、がんばって成果をあげた話、お客様に喜んでもらった話、仲間とのチームワークが発揮された話、みんなが嬉しくなる話、、、今回研修の中で良い話がたくさん聞けて社長としてとても幸せを感じる時間となりました。社員の皆さん、ありがとう!!
そして今回発表してもらったエピソードに感動の法則とも呼べる共通点を見つけました。それは、皆さん、お客様のため、仲間のために、自ら考え、行動したことが感動を生んでているということです。やはりやらされている仕事、マニュアル通りの仕事では結果も想像でき、感動は生まれません。お客様や仲間の気持ちを汲み取ったり、先読みしたり、想像したりと、人間力を働かせ、「こうしたらお客様の期待に応えられる、喜んでいただける」そう自分で考え、行動するから、想像以上の結果を生み、感動の波紋を生むわけです。
仕事というのは、やらされてやるものではありません。たとえ与えられた業務であっても、責任感を持って、主体的に取り組むことで、やりがいになっていきます。今回の研修で、仕事の本質的な部分に触れることができました。研修に参加いただいた社員さんもきっとこれからも良い仕事をしようと思ってくれたに違いないと思います。これからもたくさんの感動が生まれる会社でありたいと強く思う一日でした。